学生にお薦めの文庫と新書一般
 
私の読書リストから、「○」印つきの本からピックアップしてみました。順番については適当です。「○」印は、読んでみてとくにおもしろかった本、よくできていると感じた本につけているもので、選んで読んだ本のうち10冊中2〜3冊程度にしかつきませんので、これは相当に精選リストと言っていいと思います。このリストでお金を取りたいくらいです(笑)。
 
ジャンルは、人文社会科学やそこに深く関わる本です。今回のリストは学生さんにも手軽に読める文庫・新書に限定して、難解すぎるもの、専門的すぎるものや、いわゆる古典も基本避けています。柳田國男が一冊入っているくらいでしょうか。古典は古典でまた別に探して読んでください。また、なんとなく同じ著者の本も外して、一著者一冊としました。
 
また、つくってみたらけっこうな数になったので、「リストからランダムに三冊選んでくれるボタン」を装備してみました。ボタンを押して出てきた本から読みはじめてみるものよいかと思います!(JavaScript が動く環境でのみ利用可能です。)
 

 
************************************************  
苅谷剛彦『大衆教育社会のゆくえ』(中公新書、1995年)
井上章一『美人論』(朝日文庫、2017年)
三中信宏『分類思考の世界』(講談社現代新書、2009年)
斎藤美奈子『文章読本さん江』(ちくま文庫、2007年)
千松信也『ぼくは猟師になった』(新潮文庫、2012年)
星野博美『みんな彗星を見ていた』(文春文庫、2018年)
岡田暁生『音楽の聴き方』(中公新書、2014年)
山森亮『ベーシックインカム入門』(光文社新書、2009年)
島薗進『新宗教を問う』(ちくま新書、2020年)
岩田靖夫『よく生きる』(ちくま新書、2014年)
永井均『〈子ども〉のための哲学』(講談社現代新書、2013年)
宮本常一『忘れられた日本人』(岩波文庫、1984[1960]年)
古東哲明『ハイデガー=存在神秘の哲学』(講談社現代新書、2002年)
増田四郎『都市』(ちくま学芸文庫、1994年)
松本修『どんくさいおかんがキレるみたいな。』(新潮文庫、2013年)
武田晴人『日本人の経済観念』(岩波現代文庫、2008[1999]年)
山岸俊男『「日本人」という、うそ』(ちくま文庫、2015年)
柳田國男『明治大正史世相篇』(講談社学術文庫、1993[1931]年)
今井むつみ『ことばと思考』(岩波新書、2016年)
渡辺裕『歌う国民』(中公新書、2014年)
森達也『いのちの食べ方』(角川文庫、2014年)
六車由美『介護民俗学という希望』(新潮文庫、2018年)
平山昇『鉄道が変えた社寺参詣』(交通新聞社新書、2012年)
桜井英治『贈与の歴史学』(中公新書、2014年)
立川武蔵『日本仏教の思想』(講談社現代新書、1995年)
M.サンデル『それをお金で買いますか』(鬼澤忍訳、早川書房、2012年)
浅見雅一・安廷苑『韓国とキリスト教』(中公新書、2012年)
山田晶『アウグスティヌス講話』(講談社学術文庫、1995年)
井筒俊彦『『コーラン』を読む』(岩波現代文庫、2013年)
金森修『動物に魂はあるのか』(中公新書、2012年)
太田素子『江戸の親子』(中公新書、1994年)
東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』(角川文庫、2016年)
岡本茂樹『反省させると犯罪者になります』(新潮新書、2013年)
竹内敏晴『教師のためのからだとことば考』(ちくま学芸文庫、1999年)
湯浅治久『戦国仏教』(中公新書、2009年)
重田園江『社会契約論』(ちくま新書、2013年)
沖浦和光『日本民衆文化の原郷』(文春文庫、2006年)
伊東俊太郎『12世紀ルネサンス』(講談社学術文庫、2006年)
福間敏明『「戦争体験」の戦後史』(中公新書、2009年)
辻村みよ子『比較の中の改憲論』(岩波新書、2014年)
菊池敬一・大牟羅良『あの人は帰ってこなかった』(岩波新書、1964年)
安西祐一郎『心と脳』(岩波新書、2011年)
青木薫『宇宙はなぜこのような宇宙なのか』(講談社現代新書、2013年)
北岡伸一『自民党』(中公文庫、2008年)
本田和子『異文化としての子ども』(ちくま学芸文庫、1992年)
清水幾太郎『昨日の旅』(中公文庫、1990年)
毎日新聞「靖国」取材班『靖国戦後秘史』(角川ソフィア文庫、2015年)
飯間浩明『辞書に載る言葉はどこから探してくるのか』(ディスカバー携書、2013年)
池上俊一『中世幻想世界の招待』(河出文庫、2012年)
桐原健真『吉田松陰』(ちくま新書、2014年)
山崎正一・串田孫一『悪魔と裏切者』(ちくま学芸文庫、2014年)
山下祐介・市村高志・佐藤彰彦『人間なき復興』(ちくま文庫、2016年)
高野秀行『イスラム飲酒紀行』(講談社文庫、2014年)
酒井啓子『〈中東〉の考え方』(講談社現代新書、2010年)
青砥恭『ドキュメント高校中退』(ちくま新書、2009年)
大塚和夫『イスラーム的』(講談社学術文庫、2015年)
石川日出志『農耕社会の成立』(岩波新書、2010年)
野田正彰『喪の途上にて』(岩波現代文庫、2014年)
石牟礼道子『苦界浄土』(講談社文庫、2004[1969]年)
藤巻一保『吾輩は天皇なり』(学研新書、2007年)
長谷川輝夫他『ヨーロッパ近世の開花』(中公文庫、2009[1997]年)
辻田真佐憲『ふしぎな君が代』(幻冬舎新書、2015年)
柏木恵子『子どもという価値』(中公新書、2001年)
岡本隆司『増補 中国「反日」の源流』(ちくま学芸文庫、2019年)
渡辺靖『リバタリアニズム』(中公新書、2019年)
義江明子『つくられた卑弥呼』(ちくま学芸文庫、2018年)
V.S.ラマチャンドラン他『脳のなかの幽霊』(角川文庫、2011年)
田中克彦『ことばと国家』(岩波新書、1981年)
野家啓一『歴史を哲学する』(岩波現代文庫、2016年)
A.カー『犬と鬼』(講談社学術文庫、2017年)
佐々木力『科学論入門』(岩波新書、1996年)
斎藤環『ひきこもり文化論』(ちくま学芸文庫、2016年)
岩崎葉子『個人主義大国イラン』(平凡社新書、2015年)
伊藤亜紗『目のみえない人は世界をどう見ているか』(光文社新書、2015年)
仲村清司『本音で語る沖縄史』(新潮文庫、2017年)
速水健朗『ラーメンと愛国』(講談社現代新書、2011年)
林望『往生の物語』(集英社新書、2000年)
鈴木晶『フロイト以後』(講談社現代新書、1992年)
合田一道『裂けた岬』(幻冬舎アウトロー文庫、1998年)
井本農一『芭蕉入門』(講談社学術文庫、1977年)
小川さやか『その日暮らしの人類学』(光文社新書、2016年)
齋藤純一『不平等を考える』(ちくま新書、2017年)
家永真幸『パンダ外交』(メディアファクトリー新書、2012年)
松原隆彦『目に見える世界は幻想か?』(光文社新書、2017年)
油井大三郎『好戦の国アメリカ』(岩波新書、2008年)
前野ウルド浩太郎『バッタを倒しにアフリカへ』(光文社新書、2017年)
吉田一彦『『日本書紀』の呪縛』(集英社新書、2016年)
金光昭『赤電話・青電話』(中公新書、1965年)
加賀野井秀一『20世紀言語学入門』(講談社現代新書、1995年)
O.サックス『幻覚の脳科学』(大田直子訳、ハヤカワノンフィクション文庫、2018年)
秋山真志『職業外伝 白の巻・紅の巻』(ポプラ文庫、2012年)
田中彰『幕末の長州』(中公新書、1966年)
岩田規久男『インフレとデフレ』(講談社学術文庫、2012年)
畑中三応子『ファッションフード、あります』(ちくま文庫、2018年)
上野千鶴子『〈おんな〉の思想』(集英社文庫、2016年)
門倉貴史『イスラム金融入門』(幻冬舎新書、2008年)
加藤耕一『「幽霊屋敷」の文化史』(講談社現代新書、2009年)
石井進『中世武士団』(講談社学術文庫、2011[1974]年)
佐々木隆治『カール・マルクス』(ちくま新書、2016年)
坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書、2015年)
仁科邦男『犬たちの明治維新』(草思社文庫、2017年)
瀬戸口明久『害虫の誕生』(ちくま新書、2009年)
濱口桂一郎『働く女子の運命』(文春新書、2015年)
将基面貴巳『反「暴君」の思想史』(平凡社新書、2002年)
森本あんり『異端の時代』(岩波新書、2018年)
指昭博『キリスト教と死』(中公新書、2019年)
宮岡謙二『異国遍路旅芸人始末書』(中公文庫、1978年)
藤原辰史『戦争と農業』(インターナショナル新書、2017年)
吉川徹『日本の分断』(光文社新書、2018年)
松田純『安楽死・尊厳死の現在』(中公新書、2018年)
J.リーバンクス『羊飼いの暮らし』(濱野大道訳、ハヤカワノンフィクション文庫、2018年)
成田龍一『戦後史入門』(河出文庫、2015年)
前田健太郎『女性のいない民主主義』(岩波新書、2019年)
坂村健『痛快!コンピューター学』(集英社文庫、2002年)
蓼沼宏一『幸せのための経済学』(岩波ジュニア新書、2011年)
河合幹雄『日本の殺人』(ちくま新書、2009年)
保苅実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』(岩波現代文庫、2018[2004]年)
原ひろ子『極北のインディアン』(中公文庫、1989[1979]年)
野村雅一『身ぶりとしぐさの人類学』(中公新書、1996年)
菅原和孝『ブッシュマンとして生きる』(中公新書、2004年)
小林啓倫『今こそ読みたいマクルーハン』(マイナビ新書、2013年)
中井久夫『治療文化論』(岩波現代新書、2001[1990]年)
中根千枝『タテ社会の人間関係』(講談社現代新書、1967年)
今和次郎・藤森照信『考現学入門』(ちくま文庫、1987年)
池上良正『増補 死者の救済史』(ちくま学芸文庫、2019年)
山内昶『経済人類学への招待』(ちくま新書、1994年)
川北稔『イギリス 繁栄のあとさき』(講談社学術文庫、2014年)
上田紀行『スリランカの悪魔祓い』(講談社文庫、2010年)
廣野由美子『批評理論入門』(中公新書、2005年)
中川毅『人類と気候の10万年史』(講談社ブルーバックス、2017年)
 
> 書籍紹介の扉にもどる
 
[Feb/2021]