作品社、2019年。うーん、Not For Meではあったかな。ほんとうに「ぼそぼそ声」だけの人ではなくて、運動にもかかわっている人のようだが、その運動の内容はちょっと本書ではよく見えなかった。典型的なフェミニズムからはこぼれ落ちてしまうもの、という部分は分かるのだが。一番印象に残ったのは、「単純労働でどうして食べていけないのかが私にとっては一大テーマだ」(109)というところ。
はじめに ぼそぼそ声のフェミニズム
第1部 〈私〉から出発し、女性の貧困を見据えること
1 ないものとされてきた女性たち
2 教える/教わる「女性の問題」
3 シューカツを巡る〈大人〉の欲望のまなざし
4 取り散らかった「私の部屋」から出発する
第2部 女性を分かつもの
5 労働の「他女」/アカデミックなフェミニズムの「他女」として叫ぶこと
6 “偽装”婚活迷走レポート
7 「愚かさ」「弱さ」の尊重
第3部 新しい「運動」へ
8 「自立」に風穴を開けるために
9 「気持ち悪い」男・「気持ち悪い」出来事
10 真空地帯としての社会運動
11 「私も」(MeToo)を支えるもの
[J0579/250422]
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