1973年、第一法規。

死に関するところを二、三メモ。

「葬式のしかたも大きく変わってきた。・・・・・・交際の範囲が広くなると、弔問者もまた多くなるが、そのかわり本当に悲しくないものまで集まるようになった」(225)。

「死の隠語: 死ぬことを出雲では「広島へ綿買いに行く」といい、石見の西部では「広島へお茶買いに行く」といった。もうこのことばを知っているものも少ない」(226)。
>関連文献
柳田國男「広島へ煙草買ひに」https://www.aozora.gr.jp/cards/001566/files/58776_78002.html
小口千明「忌言葉「ヒロシマへ行く」にみる他界の認識像とその変化」
https://dl.ndl.go.jp/pid/13328544/1/107

「トンジンバナシ:死後、その人の声を聞くために霊寄せをするということも、昔は多かった。霊寄せのことを出雲ではトンジンバナシといい、隠岐の島前ではトウジヲウツという。トウジ・トンジンは刀自、つまり老女を意味する語のなまりである」(232)。

本書自体も、国立国会図書館デジタルコレクションでも閲覧可(要登録)。https://dl.ndl.go.jp/pid/12283337

[J0541/241125]