副題「旋律と音楽的模倣について」、増田真訳、岩波文庫、2016年。原テキストは死後出版されたものだが、初期に書かれたものであるらしい。『不平等起源論』とそんなに時期はちがわないと推定されているらしいが、内容面ではあれこれ異同もあるようで、ルソー独特の分けわからなさが、ここでも。このテキストだけ読んでもなんともならなくて、他の主著や同時代の思想家の主張と照らしあわせながらでないと。
第1章 – われわれの考えを伝えるためのさまざまな方法について
第2章 – ことばの最初の発明は欲求に由来するのではなく情念に由来するということ
第3章 – 最初の言語は比喩的なものだったにちがいないということ
第4章 – 最初の言語の特徴的性質、およびその言語がこうむったはずの変化について
第5章 – 文字表記について
第6章 – ホメロスが文字を書けた可能性が高いかどうか
第7章 – 近代の韻律法について
第8章 – 諸言語の起源における一般的および地域的差異
第9章 – 南方の諸言語の形成
第10章 – 北方の諸言語の形成
第11章 – この差異についての考察
第12章 – 音楽の起源
第13章 – 旋律について
第14章 – 和声について
第15章 – われわれの最も強烈な感覚はしばしば精神的な印象によって作用するということ
第16章 – 色と音の間の誤った類似性
第17章 – みずからの芸術にとって有害な音楽家たちの誤り
第18章 – ギリシャ人たちの音楽体系はわれわれのものとは無関係であったこと
第19章 – どのようにして音楽は退廃したか
第20章 – 言語と政体の関係
[J0533/241111]
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