副題「経済学は格差とどう向き合ってきたか」、講談社現代新書、2024年。格差論で著名な筆者、各種のデータも紹介しつつ、学説史が7割くらい。「100分でわかる格差の経済学史」的な、便利な概説書として読むことができる。
第1章 格差の現実
第2章 資本主義社会へ
第3章 資本主義の矛盾に向き合う経済学
第4章 福祉国家と格差社会
第5章 ピケティの登場
第6章 ピケティ以降の格差論
第7章 経済成長か、公平性か
第8章 日本は格差を是正できるのか
学説史の概観のあと、後半ではピケティの理論を大きく取りあげている。ピケティ入門としても手軽な一冊。
[J0581/250430]
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