森伊佐雄『漆職人の昭和史』を読んでいたら、森氏もそこから本を出したとかで、昭和30年代に「人間の記録双書」という庶民の自伝シリーズが出版されていたことを知る。

調べていたら、教育社会学の舞田敏彦さんがブログに情報をまとめていてくれて、ありがたし。書誌だけ転載させてください。
舞田さんの記事はこちら。

『ジャーナリスト:新聞に生きる人びと』酒井寅吉,1956
『谷間の教師』水野茂一,1956
『広島商人』久保辰雄,1956
『生きて愛して演技して』望月優子,1956
『開拓農民』狩野誠,1957
『靴みがき』和田梅子,1957
『検事』歳森薫信,1957
『芸者』増田小夜,1957
『詩人』金子光晴,1957
『昭和に生きる』森伊佐雄,1957
『日本中が私の劇場』真山美保 ,1957
『ふだん着のデザイナー』桑沢洋子,1957
『不良少年』西村滋,1957
『町田大工』稲葉真吾,1957
『ゆりかごの学級』岸本英男 ,1957
『ある日本人』中野清見,1958
『看守』板津秀雄 ,1958
『草分け運転手:自動車と五十年』高橋佐太郎,1958
『主婦』大村重子,1958
『中国のなかの日本人:第1部』梨本祐平,1958
『中国のなかの日本人:第2部』梨本祐平,1958
『被告:松川事件の二十人』佐藤一,1958
『広場で楽隊を鳴らそう』服部正,1958
『港の医者』片山碩夫,1958
『セールスマン:ミキサーからテレビまで』堀誠 ,1959
『父の自画像:PTAの周辺』中森幾之進,1960
『薄明の記憶:盲人牧師の半生』熊谷鉄太郎,1960

2013年の時点で、国立国会図書館がこういう記録をデジタル公開してくればという舞田さんの希望、まさについ最近、叶いました。一部、個人送信サービスに提供されていないものもあるけれど、多くは閲覧可能。

>NDL ONLINE「人間の記録双書」

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