光文社新書、2019年。日本初の民放、日本テレビが開局したのが1953年と。著者ら研究者チームは、その時代からのものを含むテレビCM、1万8000本をデジタルアーカイブしたとのこと、それはたいへんに貴重な資料であり仕事。この本自体は、特定のテーマで分析をする研究書というわけでもなく、昭和30年代のCMのあれこれを紹介する読み物。

そのアーカイブは、立命館大学アート・リサーチセンター所蔵「20世紀のテレビCMデータベースというもので、映像の権利者との関係もあって、申請および審査が必要。承認されると、データベース自体は外部からでも閲覧できるシステムだとのこと。

なお、このアーカイブに関わる研究成果論集として『テレビ・コマーシャルの考古学』(世界思想社、2010年)も出版されている。

[J0058/200724]