山陰中央新報社、1980年。

松江時代のハーンについて詳しく記述されているが、いかにも郷土史家的というかマニア的というか、ハーンに興味があることは前提。とくに、小泉セツとの結婚までの経緯にすごく傾注。

ハーンは、ハーバート・スペンサーの信奉者だったそうで、スペンサー哲学と彼の日本趣味はどういう関係にあったのかな。

〔追記〕
同じ著者の『小泉八雲と松江時代』(沖積舎、2004年)もひととおり目を通す。『松江の小泉八雲』より読みやすく編集されている。やっぱりというか、太田雄三『ラフカディオ・ハーン』に対して激しく反批判。気持ちは分かるけれども、「正しいハーン像」なんて言ってしまってはなあ。

[J0130/210207]