永田文昌堂、1988年。

喜びの跡
善太郎文字とこの善太郎
ご意見――聴聞
地獄の仕事
石見の自然と生活
海の徳、天の徳
ご恩
御開山さまの御誕生日
ご恩知らず
生まれつ死つ
言葉と行為
草餅説法
散り葉ほどもええことがない
苦をのがれもうす
お育てのおかげ
にんげんなら、にんげんらしゅう、してくらせ
信仰の友、磯七
法友たちの踊り
泣柱
割り木
別れ路とまた会う国
妙好人と言葉

石見は下有福の妙好人、善太郎。記録に残っている年頃の問題もあるにせよ、いかにも好好爺然とした因幡の源左と比べると、なかなか気性の激しい人だったもよう。法悦で踊り出すようなエピソードもあったり。

上に節タイトルを並べたけど、妙好人とは相田みつを的なもののルーツなのかもしれないな、そういえば。ウィキでみると、相田みつをは曹洞宗を学んでいるのか。

この本自体は、著者のドイツ哲学の概念を駆使した解釈のあいまから善太郎の姿をうかがうという感じで、シンプルな言行録が読みたいな。菅真義『有福の善太郎』(百華苑)がそれのよう。

[J0210/211026]