副題「実証分析が示す全貌」、中公新書、2023年。

第1章 不倫とは何か
第2章 どれくらいの人がしているのか―実験で「本当の割合」を推計する
第3章 誰が、しているのか―機会・価値観・夫婦関係
第4章 誰と、しているのか―同類婚と社会的交換理論
第5章 なぜ終わるのか、なぜ終わらないのか
第6章 誰が誰を非難するのか―第三者罰と期待違反

買いにくいタイトルの本だが、内容は調査研究としてすばらしく整っている。不倫の実態自体、とくにはジェンダーの違いを表していておもしろいのだが、研究方法の好事例としても価値がある。つまり、不倫という、正直な答えを引き出しにくい問題に対するアプローチの一例として。データの分析や仮説検証の段取りなどクセを排した書きぶりで、いわゆる理系の人にも、実証的な社会調査とはこんな感じだよと紹介できる一冊では。

[J0388/230807]