副題「戦争が生んだ子供たち」、新潮文庫、2017年、底本は2014年。
序章 遺書
第1章 上野と飢餓
第2章 弱肉強食
第3章 上野の浄化作戦
第4章 孤児院
第5章 六十余年の後
浮浪児自体の話もそうだけど、朝鮮人とテキヤとの対抗関係や、アメヤ横丁誕生の経緯などが興味ぶかい。
しかしなんだろう。好みの問題かもしれないけど、石井さんの文章は僕にはなめらかすぎる。「世の闇」に迫るのが石井さんのルポだけど、彼自身の切実な問題意識が伝わってこないというか。抑制的に書くのが美学か何かなのかもしれないが、それならそれで、もう少し調査研究寄りに書いてもらえるとありがたいのだが。確実な典拠としては使えない感触があって惜しいんだよなあ。
[J0644/260211]
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