松本剛史訳、ちくま新書、2022年.

第1章 決定的瞬間
第2章 感染症が監視を駆動する
第3章 ターゲットは家庭
第4章 データはすべてを見るのか?
第5章 不利益とトリアージ
第6章 民主主義と権力
第7章 希望への扉

監視社会論で名を知られているライアンの、コロナ社会論。すごく新しい見解があるとまではいえないが、監視社会の観点からコロナ・パンデミックを捉えると、これだけ論点があるよという総覧としては役に立つ。

ひとつ、とくに重要な観点とおもうのは、それぞれの国家の統治体制との影響関係で、本書ではとくに中国の動向に留意されている。

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