講談社現代新書、2021年。
目次
すべてを進化の相の下に見る
進化の複数のメカニズム
全体の眺望を得る
人間の位置をつかむ
人類進化の歴史
複雑化の果てに意識は生まれる
人類の共同思考の始まり
進化論とキリスト教の「調和」
「超人間」とは誰か
「ホモ・プログレッシヴス」が未来を拓く
終末の切迫と人類の大分岐
全人類の共同事業
1996年の東京大学での講義をもとにした本という。8割がた、テイヤール・ド・シャルダンの紹介のような内容で、立花隆がこんなにシャルダンに入れ込んでいたとは知らなかった。そういえば、30年前に読んだ『宇宙からの帰還』にも精神圏の話なんかがあったような気もする。
シャルダンはいわゆる科学の枠組みに収まらないところがあり、昔ブームだった人と思われているかもしれないけど、最近よく読まれているあれこれの人類史よりはずっと興味深いと思う。
[J0287/220815]
Leave a Reply