集英社新書、2023年。

第一章 未来倫理とは何か?
第二章 未来倫理はなぜ必要なのか?
第三章 未来倫理にはどんな理論があるのか?
第四章 未来倫理はどんな課題に応えるのか?
第五章 未来倫理は未来を予見できるのか?

未来倫理の入門書であるのみならず、倫理学の諸潮流に関する入門書としても模範的な一冊。たとえば第三章では、未来倫理に関して「契約説」「功利主義」「責任原理」「討議倫理」「共同体主義」「ケアの倫理」それぞれの立場を比較しながら解説する。なにげなく書いているようにみえるけども、これだけエッセンスに絞った記述をするのは、逆に難しいことですよ。
[J0468/240515]