副題「人類学の視点からの仏壇・葬送・宗教とモノの関係」、宗教工芸社、2021年。

著者は、人類学者ハンナ・グールドさん、『月刊宗教工芸新聞』に連載したコラムを収めた冊子。グールドさん自身の研究は、アパドゥライが提唱した「モノ自体を追跡する」という研究アプローチに沿いながら、仏壇を主題に取りあげて、日本の宗教文化に迫ろうとするもの。これらのコラムには、オーストラリア出身で、日本でのフィールドワーク経験も豊富な著者の比較宗教的な視点がふんだんに活かされている。また、英語圏の最新の研究があれこれ紹介されていて、それも参考になる。

単著をもうすぐ出版予定のようで、楽しみですね。

[J0415/231023]