蛙企画、2022年。写真、和多田アヤ。

青森のイタコやその周辺の現在を撮った写真集風の1冊で、執筆陣は山折哲雄氏や島薗進氏、鵜飼秀則氏らとたいへんに豪華。

主なコンテンツ
①中村タケさん口寄せの全文
②中村タケさん インタビュー
③イタコの唱え言解説イタコとは何か(郷土史家、江刺家均氏)
④「最後のイタコ」松田広子さん インタビュー
⑤日本人の信仰とその歴史(正覚寺住職・宗教ジャーナリスト・鵜飼秀徳氏)
⑥日本人の霊魂観(宗教学者、山折哲雄氏)
⑦科学とスピリチュアリティ(宗教学者・島薗進氏)
⑧川倉賽の河原地蔵尊住職・佐井川智道氏インタビュー
⑨存在の彼岸(ジャーナリスト・作家・金田信一郎氏)

しかし、盲目のイタコはもう、90歳の中村タケさんおひとりだけとのことで、写真集を出すにはさすがに時期を逸しており、内容には水増し感がなくもない。解説には英語対訳がついていて、英語話者にはいいかも。あと写真の中では、川倉の地蔵道の化粧地蔵のところは折り込みになっていて迫力がある。

[J0427/231121]