副題「悩んでるうちが花なのよ党宣言」、リトルモア、2015年。

われわれ世代的には、暴力温泉芸者でおなじみの著者。最近、体調を崩しているらしいと聞いて、投げ銭的に買って読んでみた。うーむ、若い人の悩みに、とくに共感する気のない枯れたおっさんが答えているのを、枯れたおっさんが読んでもな。若い人が読んだらまたちがうんだろう。

Q:「会社の飲み会が苦痛です」。A:「すごく嫌なつまんない言い方をすると、飲めない人はダメな人って僕は確かに思っているんですよね。・・・・・・この相談者みたいなことを言う人は、自分の中に確固たる「自分」ってモノがあると思い込んでいて、そこからはみ出るのが嫌な人なんですよね。飲み会への参加も、はみ出すことも、嫌ならしかたない。守りに入ればいいですよ。ただ、こういうこと言ってるんなら一人でいることに強くなんなきゃダメです」。

Q:「長生きしたくない。できれば、自分のタイミングで、早々に人生の店仕舞いをしたいと考えています」。A:「人生の店仕舞いかあ・・・・・・。この人は何を売ってるんだろう。僕は自分が幽霊だと思い込んで生きてるから、特に死にたいと思ったことはないです。そもそもこの現実にあんまり参加してる気がしない」。

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