松江市ふるさと文庫、松江市文化スポーツ部松江城・資料調査課。2024年。

第一章 修学旅行の萌芽
第二章 鉄道に乗ってどこまでも
第三章 海の向こうへ
第四章 伊勢参宮旅行と聖地巡礼

たんに郷土史の本というだけでなく、コンパクトにまとまった修学旅行史としても有益な一冊。松江市民的に興味ぶかい写真も多い。

明治36年、松江高等女学校の生徒の手記、松江から米子まで汽船に乗り、米子から名和神社まで、開通したばかりの鉄道に乗って。鉄道に対する感想もおもしろいが、途中、汽船で通りがかったみんな大好き(?)手間天神を印象深く眺めているようすもおもしろい。

なお、本書ではあとがきでちょっと触れているだけだけど、島根県では修学旅行がない学校も多いらしい。こちら、調べてくれている。

[J0476/240707]