筑摩書房、2020年。

第1章 This Is England 2018-2019
第2章 解説編―現代英国の世代、階級、そしてやっぱり酒事情

副題は「ハマータウンのおっさんたち」、ブレグジットに揺れるイギリス、労働者階級のおじさんたちの悲喜こもごも。エッセイとしておもしろいし、イギリス社会事情の活写でもある。個人的には、ちょうど自分がイギリスに滞在していた時期だったので、そういうおもしろみもある。やっぱりこれだけ政治の話がふつうに日常生活に絡んでくるっていうのが、日本とはちがう。

お気に入りは「木枯らしにふかれて」。まさに中年男性の哀愁。解説編も勉強になる。緊縮の話になると前のめりだなと思うけど、それはそれでブレイディさんらしいかな。

[J0150/210428]