発行者鈴川正久(自費出版)、1993年、全173頁。
目次
1 駐日ロシア大使チジョーフ氏のことば
2 編集のことば
3 サモイロフ陸軍大佐の報告
4 ロシア正教ニコライ大主教の手紙及び墓地の現状報告
5 墓碑の名簿作成について
6 各墓碑明細(松山、泉大津、長崎の墓地)
7 日本各地に漂着せるロシア水兵収容状況
8 ロシア将士捕虜収容状況
9 ロシア戦士の墓碑、記念碑、その他の写真
日露戦争時、日本で亡くなった捕虜のほか、日本海海戦などで死体として流れ着いたロシア兵の墓が全国各地で建てられた。点在していたそれらの墓は、のちに長崎や松山の墓地に合祀されたが、本書はその埋葬者(墓碑)のリストで、ロシア側の資料とも情報を突きあわせている。
墓碑の数だけメモしておいたので、それだけあげておきましょう。この数はおおよそ埋葬者数と一致するが、あくまでおおよそで、重複等あることに注意。
松山 98
泉大津 89
長崎 75(1つは合祀碑)
新たに長崎に移送・合祀されたもの
習志野から 34(1名松山80と重複)
広島から 31
福岡から 17
名古屋から 15
熊本から 14
金沢から 10
伏見から 7
姫路から 6
対馬から 5
小倉から 4
仙台から 4
福知山から 3
高崎から 3
舞鶴から 4
久留米から 3
豊橋から 2(長崎に既存の個人墓と重複)
善通寺から 2
大里(佐世保)から 2
丸亀から 1
大津から 1
静岡から 1(長崎個人墓と重複)
「琴平丸の戦中病院における死亡者」3(他の記録ではさらに6名)
こちらの墓地ですね。
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/kurashi/bochi_noukotsudo/russian_soldiers.html
本ブログで取り上げた参考書。
>吹浦忠正『捕虜たちの日露戦争』(NHKブックス、2005年)
[J0367/230519]